ゲームのバグに着目したプレイヤーの視線移動の分析

本研究は,ゲームのバグが生じた際,どのようにプレイヤーの視線移動に変化が生じ,視線の分析結果からバグの有用性の有無を調査することを目的とする.ゲームのバグには主に2種類存在する.1つ目はプレイ時間の短縮やプレイそのものの簡略化といった利便性の高いバグ,通常とは異なるゲーム進行を体験させて非常にエンターテイメント性のある効果を生み出すバグなど,プレイヤーに利益をもたらすバグがある.反対に,2つ目は生じたバグにより蓄積したデータが吹き飛んでしまったり,フリーズやこれ以上ゲームを進めることができないなど,プレイヤーに利益をもたらさないバグも存在する.本研究では,前者の利益をもたらすことができるバグの有用性について調査する.とくにこれらのバグは一部のマイノリティな層が非常に好んで没入する傾向があるが,一般的に有用性があるとは解明されていない.そこで,バグが生じた際のプレイヤーの視線を分析することで,バグの有用性の有無を確認する1つの手がかりとしたい.

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声量制御のための音声フィードバック器具の実装

本研究では,公共の場で騒いでいる子供を静かにさせたい場合や,プレゼンテーションで萎縮して,大きな声で話せない場合などに用いるためのウェアラブルシステムを開発しています.システムの流れとしては,ユーザ自身の声量(発話声量) を入力とし,イヤフォンから周りの環境に合わせたユーザ自身の声(聴取声量) をフィードバックとして与えて,ユーザ自身で声量制御をするという流れです.システム開発のためにマイクロコンピュータであるArduino UNO3を使っています.そのArduinoにコンデンサマイクモジュール,イヤフォンモジュール,オーディオインターフェースの回路を組み込み,音声フィードバックを行うための回路を構築しています.

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ワンマンライブレポートシステムの評価

本研究では,ひとりでの生放送を支援するワンマンライブレポートシステムの有用性と改善点の明確化を行うためにシステムの評価を行っています.提案システムは,時間の管理,テロップの付与,カメラ切り替えなどの機能を有し,機敏化することによって,質の高いビデオコンテンツを制作することが可能です.評価をするにあたって,提案システムと複数人のクルーによって撮影する手法で比較実験を行い,映像品質の分析をしています.それぞれの手法で撮影した映像を画面の構図を決定する際に利用される三分割法を応用し,画面を6画面に分割して,被写体の大きさ・位置・角度および映像の揺れに関して定量的な評価を行っています.

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対面コミュニケーション支援システムの提案

本研究では,対面コミュニケーションが苦手な人のための支援システムを提案します.私たちの生活の中で対面コミュニケーションは欠かせないことです.しかし,初対面と緊張してしまいうまく話せない,相手の目を見て話せないといったがあります.この問題を解決するために,人の顔を表情と同期したアバタに変えるウェアラブルマスクを提案します.人の顔をアバタに変えることで対面コミュニケーションが苦手な人が話やすい環境をつくれるのではないかと考えています.対面コミュニケーション支援の他にも顔を隠すことで人の本質を図ったり,SNS上での匿名性を考慮したやりとりなどに応用できると考えています.

 

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視線情報を活用した楽譜追跡システム

本研究では読譜の視線の特性を利用した楽譜追跡を提案します.読譜しながら演奏する際,スムーズに演奏しているときは演奏箇所を視認したり,誤打鍵すると間違った箇所を譜面で確認するなど,視線は演奏箇所と関連があることがわかります.従来の楽譜追跡手法では打鍵情報のみを参照することが多く,同じフレーズがあったときどのフレーズが演奏されているのか特定ができない,演奏が停止されたとき演奏再開箇所がわからず演奏箇所の特定に時間がかかる,などの問題があります.これらの問題を解決するため,従来の楽譜追跡手法であるDPマッチングに視線から得られる情報を組み合わせることで高精度な楽譜追跡を目指します.

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外国語初心者を対象とした会話レッスンのための教授支援システムの設計と実装

本研究では、英会話レッスン教授支援システムの開発を行っています.英会話レッスンには,様々な形態があり,教師と生徒が一対一で会話を行うものだけでなく,教師一人に対し生徒が複数人いるものもあります.空間においての分類では,あるスペースを共有して対面で会話するレッスンだけでなく,Skypeなどを利用し,遠隔で行うことができるオンラインレッスンなどがあります.そうした多種多様なレッスンの中で,英会話教師はどんな問題を抱え,それをITの力で解決するには,何をすべきかということが本研究のテーマです。

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指使いに着目したピアノ演奏自己分析支援システムの設計と実装

本研究の目的は,ピアノ中上級者の指使いの向上を支援することです.本研究では指使いを運指,打鍵時の手の形,指の独立性の3点の総称としており,指使いは応用的な技術が求められる中上級者向けの楽曲を演奏するために重要です.しかし,ピアノ学習者の多くは1人での練習時間のほうが長くいため,指使いに関する指摘を得られず,悪い弾き癖(悪癖)がついてしまうこともあります.そこで,複雑な操作をせずに自分の演奏を分析できるシステムにより,指使いを見直す機会を与え,癖を矯正する支援を試みています.

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減算絵描き歌を用いたイラスト描画支援システムの提案と構築

本研究ではイラスト描画を苦手とする大人を対象にしたイラスト学習支援システムを提案し、構築することを目的としています。支援方法には一度書いた線を消す操作(以下、減算)を加えた絵描き歌を用います。例えば、円を描いた後に上半分を消すことによって、弧を描けます。この時の上半分を消すという操作が減算です。減算をすることで、複雑な図形やイラストを描き手の画力によらずに容易に描くことができます。この操作と絵描き歌を組み合わせて支援します。支援システムはすぐにアドバイスを貰える絵画教室での学習の利点と、時間場所を問わない本やWebでの学習の利点を生かした、自学自習システムとします。機能には、限られた歌の時間内で減算をできるよう線を選ぶだけで消えるようなものや、手本ムービーを操作できるものがあります。

 

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臨書初級者のための点画に着目した臨書学習支援ツールの提案

本研究では,手本を真似て正しく文字を書く臨書において,手本と半紙が離れた状態では,臨書初級者が直感的に手本と自分の書いた文字の違いを認識するのは難しいという問題を解決するため,点画に着目した評価を行う臨書学習支援ツールを提案します. 手本と半紙を重ねて書くなぞり書きという練習方法もありますが,書くべき線がわかっているため枚数を多く書いても学習効果が薄いです.また,毛筆を用いた臨書においては筆の扱い(運筆)も非常に重要ですが,臨書初級者が誤った運筆をした場合,学習者本人が認識できずそのまま誤った運筆を身に付けてしまうことがあります.学習者自身での独習においてこうした課題を解決するため,本研究では特に点画に着目した臨書学習支援ツールを開発します.

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チャンクを活用したピアノ学習支援システムの提案

私は楽器を演奏するのが難しく敷居が高いということから,初心者を対象としたピアノの練習にチャンクの概念を導入した学習支援について研究しています.ここでいうチャンクというのは,一連の複数の音符をまとまりとして認識する単位のことです.先行研究ではチャンクの形成過程の調査や分析が行われてきました.私はこの先行研究を深化させ,チャンクを分類しモデル化することを考えています.そしてこのチャンクのモデル化を用いてピアノ学習支援システムを構築していきます.練習中に生成されるチャンクをもとに熟達度に応じて練習方法を提示することによって,学習者に短期間で効率的に課題の演奏を習得させることを目指します.
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