プロトタイピングが容易な絵楽器

研究内容

近年,動物の鳴き声や乗り物の音が出る図鑑や,紙の上に導電性インクで電気回路を描くことで音や光を提示する作品など,電気電子情報技術を用いて紙にインタラクティブな機能を付加する試みが盛んです.このような機能を付加することで,体験・状況・空想上の世界などをより直観的に豊かな表現力をもって表すことができます.一方,紙の上に描かれた楽器からインタラクティブに音を出す楽器(以降,絵楽器と呼ぶ)を設計する場合,外観のデザインだけでなくフィードバック音も検討する必要があります.楽器音(楽器から出力される音の総称)はさまざまな音色や音高が存在するため,絵楽器の設計段階において,紙上に描かれた楽器から実際に音を出すことができれば,深い議論や問題点の発見につながるといえます.そこで本研究では,絵楽器を設計する段階におけるプロトタイピング支援システムの設計と実装を目的とします.提案システムは,鉛筆や導電性インクを用いて紙面に描かれた任意形状のオブジェクトに指で触れて,その場ですぐに多様な音を鳴らすことができます.

発表歴

  • 竹川佳成, 福司謙一郎, Machover T., 寺田 努, 塚本昌彦, “プロトタイピングが容易な絵楽器システムの構築,” ヒューマンインタフェース学会論文誌, Vol. 14, No. 4, pp. 367–374 (2012年11月).
  • Takegawa, Y., Fukushi, K., Machover, T., Terada, T., and Tsukamoto, M., “A Prototyping Support System for the Creation of Painted Musical Instruments,” International Journal of Arts and Technology, Vol. 8, No. 4, pp. 382–402 (2015).
  • 竹川佳成, 福司謙一郎, Machover Tod, 寺田 努, 塚本昌彦, “絵楽器の設計段階におけるプロトタイピング支援システムの設計と実装,” インタラクティブシステムとソフトウェアXIX: 日本ソフトウェア科学会 WISS2011,  pp. 60–65 (2011年12月).
  • Takegawa, Y., Fukushi, K., Machover, T., Terada, T., and Tsukamoto, M., “Construction of a Prototyping Support System for Painted Musical Instruments,” Proceeding of ACM SIGCHI International Conference on Advances in Computer Entertainment Technology (ACE2012), pp. 384–397 (Nov. 2012).