フレーズ間類似度に基づく楽曲構造提示機能をもつ暗譜学習支援

研究内容

楽器演奏者はコンサートやライブにおいて楽曲を暗譜して演奏することが一般的であるため,暗譜は重要な作業である.しかし,暗譜するためには楽曲を何度も演奏したり聴いたりする必要があり多大な労力を必要とする.そこで本研究では,楽曲のフレーズ間の類似度に着目した暗譜支援システムの構築を目的とする.提案システムは,楽曲に対してすべてのフレーズ間の類似度を算出し,それに基づいて楽曲の構造,類似しているフレーズ,類似しているフレーズ間の共通点および相違点を提示する.この機能により,学習者は直観的に楽譜の構造を理解できると同時に,共通点や相違点を意識することで暗譜のために記憶しなければならない量を削減でき,暗譜に必要な時間を短縮できる.提案する暗譜支援システムのプロトタイプを実装し,プロトタイプシステムと既存の楽譜を比較した評価実験により,提案手法の有用性を検証した.

発表歴

  • 伊藤悠真, 竹川佳成, 寺田 努, 塚本昌彦, “フレーズ間類似度に基づく楽曲構造提示機能を持つ暗譜支援システム,” 情報処理学会論文誌, Vol. 57, No. 8, pp. 1871–1886 (2016年8月).
  • Ito, Y., Takegawa, Y., Terada, T., and Tsukamoto, M., “A System for Memorizing Songs by Presenting Musical Structures Based on Phrase Similarity,” Proceeding of International Computer Music Conference (ICMC2012), pp. 269–272 (Sept. 2012).