結束性と整合性を元にした文章の評価基準の作成

論文やビジネス文書において,論理的かつ分かりやすい文章は良い文章であると言えます.良い文章を書くためには,執筆者自身による推敲の他,他者からの客観的な指摘を受けて修正する経験の積み重ねが必要となります.しかし自分の書いた文章を客観的に見直すことは難しいです.特に執筆者が例えば学生であるなど,論理的な文章を書いた経験の少ない者である場合は,自力での文章の推敲はより困難と言えます.本研究ではこの問題に対処するため,文章の論理的でない箇所や矛盾点を指摘することで,文章執筆経験の少ない者でも自力での推敲が容易になる支援ツールの開発を目的としています.本稿ではその足がかりとして結束性および整合性という概念に着目し,文章の良し悪しを機械的に判断する基準の作成を目指しています.また論理的な文章を書く際に有効とされるパラグラフ・ライティングの考えにも着目します.