ウェアラブルコンピューティングのためのセンサ管理デバイス

近年,コンピュータの小型化,高性能化にともない,ユーザがコンピュータをつねに身に着けて持ち運ぶウェアラブルコンピューティングに対する注目が高まっている.ウェアラブルコンピューティング環境では,ユーザが装着している各種センサ(ウェアラブルセンサ)を用いて,さまざまなアプリケーションが動作している.ウェアラブルシステムでは消費電力の低減が重要であるが,従来のウェアラブルシステムはウェアラブルセンサの電源を柔軟に管理できなかったため,使用していないセンサに対しても無駄な電力を供給していた.また,センサは故障や電力供給不足,過電流などさまざまな原因で動作が不安定になるが,これらの検出をソフトウェアレベルで行うことは困難であった.そこで本研究ではこれらの問題を解決するために,状況に応じた電源管理とセンシングデータ管理を実現するセンサ管理デバイスCLAD(Cross-Linkage for Assembled Devices)の設計と実装を行う.CLADは状況に応じてセンサの電源を管理し,センサの特性を考慮した高度なエラー制御機能や故障したセンサの代わりに擬似データを生成する機能を持つ.CLADを利用することで消費電力を低減させながらデータの正確性およびシステムの動作信頼性が向上する.

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村尾和哉, 竹川佳成, 寺田 努, 西尾章治郎, “ウェアラブルコンピューティングのためのセンサ管理デバイスの設計と実装,” 情報処理学会論文誌, Vol. 49, No. 9, pp. 3327–3339 (2008年9月).