ウェアラブルDJ

近年,人と音楽との新たな関わり方として,BGMの選曲や再生をコントロールするDJ (Disc Jockey) が現れた.DJ は選曲を行い,曲と曲のスムーズなつなぎ合わせやエフェクトの追加,サンプリングなどを用いて聴衆を盛り上げる重要な役割をもつ一方,行動範囲は機器が設置されているブース内に限られている.そこで本研究では,ウェアラブルコンピューティング技術を活用することで,この問題を解決した新たなDJ 支援システムを提案する.提案システムでは装着型の無線通信機能付き加速度センサと動的計画法によるマッチング(DP マッチング:Dynamic Programming) を用いたジェスチャ認識技術を活用することで,場所を問わずに直観的な操作でDJ パフォーマンスを行える.また,本システムを,2007年神戸ルミナリエのイベントステージにて実際に試用した結果から明らかとなった問題に対処するために,DJの特性を活用したジェスチャのしきい値設定,状況認識用センサによるジェスチャ絞込機能,制約に基づくジェスチャ割当て機構を実装した.これらの機能により,認識精度と自由度を兼ね備えたDJ パフォーマンスを行えるシステムが開発できた.

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冨林 豊, 竹川 佳成, 寺田 努, 塚本 昌彦, “装着型無線加速度センサを用いたウェアラブルDJシステム,” インタラクティブシステムとソフトウェアXVI: 日本ソフトウェア科学会 WISS2008, pp. 51–56 (2008年11月).