研究内容
正しい音高でバイオリンを演奏するには,正確なポジショニング(弦を左手指で押さえること)が欠かせません.同じ弦楽器でもギターとは異なり指板にフレットが無いことや,押弦位置が数mmずれるだけで音が大きくずれてしまうことなどから,バイオリンのポジショニング技術の習得は容易ではないと言えます.
それに対し,既存の研究では学習者に対し視覚的な補助を与えることで学習を支援するシステムがありましたが,本研究ではこれまでの視覚的な補助に加え,聴覚的な補助を取り入れ学習者の音感を高めることに着目したポジショニング学習支援システムを構築しています.
本研究で使用しているMIDIバイオリンは学習者の演奏データを細かく数値化することができ,それをもとに本システムでは,演奏音と理想的な音の音高の差をフィードバックしたり,学習者のポジショニングの特徴や音感を確認させるための機能を学習補助として提供します.
ポスター

キーピクチャ

発表歴
- 齊藤塁,竹川佳成,平田圭二,大場みち子 :バイオリン初心者のためのマルチモーダル情報提示によるポジショニング学習支援システムの提案,平成29年度電気・情報関係北海道支部連合大会,October 2017.
- 齊藤塁,竹川佳成,平田圭二 :バイオリン初心者のためのマルチモーダル情報提示によるポジショニング学習支援システムの提案,第116回音楽情報科学研究会デモセッション,August 2017.