生徒の不明点を理解し教示するための支援機能をもつ英会話レッスン支援

研究内容


近年,グローバル化が進む中で国際会議や海外取引の機会が増えている.英会話スキルの習得は,日本人にとって重要かつ喫緊の課題である.このような状況のもと,老若男女問わず英会話レッスンは一般的になり,国民的習い事の一つとなっている.しかし,英会話レッスンにおいて,初学者はたくさんの聞き取れない語句や表現できない語句に遭遇する一方,教師は生徒の具体的な不明点を理解できず,会話を継続できない場合がある,これはレッスンの雰囲気の悪化や学習者の意欲の低下などにつながる.日本語を話せる教師は日本語で補足説明すればその場を取り繕えるが,これを繰り返すと,生徒は日本語に依存する学習態度になってしまう.また,生徒がレッスン中に辞書を利用する場合も同様の問題点が残ると同時に,目的の単語の探索に時間がかかってしまった場合,教師は生徒の状況がわからず,適切に指導できない.そこで本研究では,この問題を解決するために,英会話レッスンにおいて,生徒の不明点を教師が生徒と協働して探索するための支援機能を提案し,日本語に頼らずとも生徒が自身の不明点と会話内容を理解できる学習支援システムの構築を目的とする.提案システムは,効率的な英会話学習や,英会話レッスンの雰囲気の向上,教師および生徒間の良好な人間関係の構築に貢献する.

ポスター


発表歴


  • 柴田健介, 竹川佳成, 平田圭二, “教師が生徒の不明点を理解するための支援機能をもつ英会話レッスン教授システムの提示,” エンタテインメントコンピューティングシンポジウム2015論文集, pp. 154–157 (2015年9月).