楽曲検索技術を用いた メドレー楽曲の遷移点検出について

研究内容


近年,メドレー楽曲を用いた音楽鑑賞が親しまれている.メドレー楽曲とは,複数楽曲の一部分の区間を連結することで作られる新たな形式の楽曲のことを指す.本研究ではメドレー楽曲の個人的利用のため,メドレー楽曲作曲者の楽曲を遷移させる技術を計算機上で再現し,メドレー楽曲の自動生成を目的とした.そのために,既存メドレー楽曲の構成楽曲を一曲ごとに分割し,楽曲構造を分析する必要があると考えた.そこで本論文では,楽曲検索技術を用いて構成楽曲を特定することによる,既存メドレー楽曲の遷移点検出を目的とした.また,遷移点検出のために音響的に楽曲認識を行うWangのアルゴリズムを,アレンジ楽曲の楽曲認識が可能になるようハッシュ値を改良した.改良したハッシュ値の有用性を予備実験にて評価した.その結果,ハッシュ値を時間軸方向の変化に対応させることができなかったが,周波数軸方向の変化に対応させることができた.

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発表歴